コラム”Ecoものづくり情報”

20.08.10

■ エネルギー診断

 省エネ革新活動の第2STEPで、現場の実態=現実を把握するために、エネルギーの現場観察やエネルギーの「見える化」を紹介させていただきました。今回は更に専門家によるエネルギーの診断活用をされることを紹介させていただきます。

第三者、エネルギーの専門家による、エネルギー診断、省エネ診断として、エネルギー管理やエネルギー使用状況の課題を抽出して、対応策・改善提案を出してもらうことができます。

 

 エネルギー診断は、エネルギー源とする電力・都市ガス・LPG・灯油・重油等を、動力・空調・照明・ボーラー・蒸気・冷凍冷却・エアー・厨房・給湯等に利用するエネルギーフロー図を基に現場確認がされて、エネルギー利用の診断が進められます。

エネルギー診断には、診断の深さにより「簡易診断」と「詳細診断」があります。

  ・「簡易診断」 ・・・エネルギーの使用実績を把握し、省エネ対策効果のある重要事項や気付き点を中心に

              1日程度で診断されます。

  ・「詳細診断」 ・・・対策設備のエネルギー消費量を数日間計測し(計測診断)、時間的診断などある程度

              時間を掛けて診断されます。

◎エネルギー診断のポイントとしては、

  ①エネルギー使用状況の把握

     ・・・エネルギー使用実態を把握し、改善点や気付きを抽出し、改善提案を行う。

   ・エネルギー消費推移をグラフ化して特異点を抽出し、改善点を抽出し、提案する。

   ・エネルギー消費の大きい設備の気付き点、省エネポイントを抽出し、提案する。

  ②エネルギー管理状況の確認

     ・・・エネルギー管理体制を構築し、実践しているかを診断し、改善提案の実施やフォローに反映する。

◎エネルギー診断の視点では、以下のような調査・分析が行われます。 

  1) 設定室温・湿度の適正化

  2) 取入れ外気の適正化

  3) 空調機器の適正化

  4) 搬送機系統の改善、台数制御

  5) 照明負荷、干す保守管理、過剰使用等の運用改善

  6) 窓ガラスからの侵入熱の低減

  7) 外壁・屋根の断熱

  8) インバータ化、室外機、全熱交換、蓄熱式空調等の改修

エネルギー運用、機能付加・活用、設備導入、燃料転換等の改善提案が示されますので、是非活用されることをお奨めします。

20.08.25

■ エネルギーロス区分、内容

 省エネ革新取組の中でも重要な第2STEPで、エネルギー診断やエネルギーの現場観察、エネルギーの「見える化」を通して、現場の実態=現実を把握することの大切さを紹介させていただきました。今回は、現場の実態をもう少し詳しく見ていただきたく、エネルギーロスの区分と内容について紹介し、また、新たに取り組んで頂けるロス領域があることも含めて説明をさせていただきます。

 

 エネルギーロスについては、ものづくりの全工程を通してみると、エネルギー変換、設備効率、放熱、非稼働、漏れなどのエネルギーロスが発生しています。

そのエネルギーロスには、一般的にA)~D)の4つの内容が知られています。

一般的なエネルギーロスの改善には、今までお伝えしてきたエネルギー診断やエネルギーの現場観察、エネルギーの「見える化」が有効なロス発見の手段になります。このようにエネルギーロス区分を知って、「見える化」をすることによって、エネルギーロスの改善が期待できるのです。また、見えていなかったロスが見えるようになることで、さらなる改善課題という「宝の山」が見つかるものです。

 

 私は、エネルギーロスの中に、今まで取組が進んでいない領域があることを強く感じることになりました。それはエネルギーの「揺らぎ余裕」です。「揺らぎ」とは、平均量からの個々の値のズレ、不規則な変化で、異常がおこる前の、知らない日々のQCDESHの変化のことです。「揺らぎ」領域の取組については、ものづくりの状態・状況の「揺らぎ」によって生じるエネルギー「揺らぎ余裕」が大きいことやムダな領域を、『診える化』取組によってロス改善が進むもので、是非とも取り組んで頂きたい領域です。

 

◎一般的エネルギーロス区分

 A)エネルギー搬送ロス 

   ・・・ユーティリティロス(電力、熱、空調、圧力、水)

 B) エネルギー効率ロス 

   ・・・設備方式(機械、設備)、容量、効率ロス 

 C) 管理ロス       

   ・・・時間(持続・非稼働)、不良ロス、漏れ

 D) 設備ロス       

    ・・・排熱、放射熱ロス、抵抗・摩擦、振動  等

 

◎新たなエネルギーロス領域

 E)揺らぎ余裕     

    ・・・エネルギーの揺らぎが明確になってい

    ないために、やむなく持たざるを得ない余裕

 

 私は、一般的エネルギーロス領域と新たな

「揺らぎ余裕」を知って、改善取組を進めて行けば、

様々なエネルギー改善取組事例を通して、

「エネルギーの改善領域は30%はある」ことを

確信することになりました。

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