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コラム”Ecoものづくり情報”

18.08.10

■IE改善

 工場や職場の「見える化」による現場改善やTPM(トヨタプロダクションシステム)による改善は、日本ではよく知られています。しかし、ものづくり改善には先人達が苦労された長い歴史と知恵とが在って、現在のものづくり革新・改善が在るのです。その一つであまり知られていない様にも思いますが、生産技術・改善マンにとっては重要なIE(インダストリアル・エンジニアリング:Industrial Engineering)があります。

 

 インダストリアル・エンジニアリング(英: industrial engineering)は、工学の一分野で、 一般には英語の頭文字をとって単に IE(アイ・イー)と呼ばれています。 また稀に日本で独自に派生した略称の IEr も使われています。

IEは、「生産の3要素である「人(Man)」「設備(Machine)」「モノ・材料(Material)」を効果的に統合し、最良の「Q(Quality)」「C(Cost)」「D(Delivery)」いわゆる「良いモノを、安く早く作る」を獲得するために、工学的な手法を利用し最適な生産システムの設計・改善・構築に関する技術・技法の体系」と定義付けられます。

また、日本IE協会では、「IEは、人間、材料、および設備が一体となって機能を発揮するマネジメント・システムの設計、改良、設置をすることである。前記システムの成果を規定し、予測し、評価するために、数学、自然科学、人文科学中の特定の知識を利用するとともに、技術上の分析と総合についての原理と手法を併用する」とあります。

 IE(改善・統制〉は、工場や職場にとって最大の生産性を実現し、付加価値を増大して、成果を高めることができる改善手法です。是非とも皆さんに、IEを知っていただき、理解していただいた上で、職場の改善を速く進める原理・手法として、活用していただきたいもので、今月から数回に分けてIE・IE手法の詳細について紹介させていただきます。

図180810.png

18.08.25

■IEの役割

 企業活動で重要なことは、付加価値を増大して成果を高めることです。

そのために、会社・工場の財産・資源である人・設備・材料・情報を総合システムとしてとらえて、管理・改善(IE改善)を進めることがとても大切です。それは、会社・工場として働く人への高賃金と労務費を下げること同時に両立し続けるために、最大の生産性を実現することが求められているからです。

会社・工場での生産改善活動を永遠に続けていくことが、会社・社会・顧客にとって永続して求められているからです。

 

 ものづくりは、会社・工場の生産活動=ものづくりを通して、顧客へ、その成果=顧客価値(商品)を提供していくことです。ものづくりは、調達した資源をもとに、ものづくり価値=生産価値=付加価値を付けて、顧客へと提供することです。

IEの役割は、ものづくり価値=生産価値=付加価値を高めることで、付加価値を最大化=最適化することがIEの目的です。そして、生産に関わる7つの指標(P、Q、C、D、E、S、M)の改善が、 IE・IE改善活動なのです。

 

 IE改善・IE手法は、ものづくり改善を速く進めて、7つの生産に関わる指標を高めて顧客に価値ある商品・サービス=付加価値を提供し続けるとともに、会社・工場・職場が良くなるための改善手法です。

企業・会社・工場が永続して事業活動を行なうために重要な役割をIE・IE改善は担っているのです

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