top of page

コラム”Ecoものづくり情報”

19. 2.10

■ ムリ・ムダ・ムラ

■ ムリ・ムダ・ムラ

 先々月に、「ムリ・ムダ・ムラな動作を感知するモーションマインドを持った人がものづくり改善には大切で、日常の作業において習慣化した作業方法も、その内容を詳しく分解して検討してみると、意外にムリ・ムダ・ムラが多いものです。」とお伝えしました。

 

では、そのムリ・ムダ・ムラとはどのようなことかを少し考えてみましょう。

ムリ・ムダ・ムラとは、

◎ムリ(無理)は、過負荷となる状態・動作・作業であり、不自然な状態や行動・作業です。

   ムリな状態・動作・作業は、事故や苦情に繋がり、続けることができない状態・動作・作業となります。

   速過ぎる、重過ぎる、難し過ぎる、危険すぎる、暑過ぎる、寒過ぎる、多過ぎるなど、「○○過ぎる」ことには必

   ずムリ(無理)があるのです。

◎ムダ(無駄)は、必要以上に余剰となるもの・行為で、不要なもの、不要な動作・作業として、コスト増にも繋がっ

   ています。付加価値を生まない状態・動作で、「7つのムダ」や「七つのムダ」に「知恵を活用しないムダ」を加

   えた「8つのムダ」が良く言われています。

         

◎ムラ(ばらつき)は、状態・動作・作業等のばらつきで、状態・動作・作業のばらつきによってムラが出てきます。

   4M+E(人、設備、材料、方法、環境)には必ずムラ・ばらつき・揺らぎが存在し、大きなムラが在る品質問題や

   コスト増にも繋がることが在ります。

 ものづくりには、ムリ・ムダ・ムラの問題点を発見ができるように、常に改善を意識した改善マインドを身に付けて行くことが大切です。

図190210.png

19. 2.25

■ 8つのムダ

 ムダ(無駄)は、「必要以上に余剰となるもの・行為で、不要なもの、不要な動作・作業として、コスト増にも繋がっています。」と前回お伝えしました。ものづくり現場においての改善活動の王道として、「ムダ」を無くすことを意識して活動されています。

 トヨタ生産方式で定義されている「七つのムダ」が在って、その「7つのムダ」を取り除く改善はよく知られ、もっとも多くのものづくり現場で活用がされています。

 

「七つのムダ」は、付加価値を生まない諸要素としているもので、具体的には以下の要素となります。

 1.つくり過ぎのムダ       ・・・ その時には必要でないものを余分につくること

 2.手待ちのムダ        ・・・ 前工程からの部品や材料を待って仕事ができないこと

 3.運搬のムダ         ・・・ モノの必要以上の移動、運ぶ、仮置き、積替えなどのこと

 4.加工そのもののムダ    ・・・ 本当に必要かを定めずに、本来必要のない工程や作業を行なうこと

 5.在庫のムダ         ・・・ 完成品、仕掛り、部品、材料などの保管で、直ぐには使用されないこと

 6.動作のムダ         ・・・ 探す、持ち替える、調べるなどの付加価値を生んでいない不要な動きのこと

 7.不良をつくらないムダ   ・・・ 不良品を廃棄し、手直し、つくり直しをすること

また、「リーン・シックスシグマ」では「7つのムダ」にもう一つのムダとして「創造性を使わないムダ」を上げています。そして、今では、「七つのムダ」に「知恵を活用しないムダ」を加えた、「8つのムダ」として、知られ、使われています。

 8.知恵を活用しないムダ  ・・・ 持っている知識、知恵を出さずに活用できていないこと 

 

 

 ものづくり現場で日常的に持っているムダは、意識し

なければ極めて見付け難いものです。

「8つのムダ」を意識し、化学的アプローチによる改善活動を

進めて行くことが、IE改善活動となります。

「8つのムダ」を常に意識して,改善を進めていただくことで、

事業所・工場・現場・職場が変わることができると信じています。

図190225.png
bottom of page