コラム”Ecoものづくり情報”

18.05.10

■”ものづくり”とは

 “ものづくり”は、知恵と工夫・創意によって固有の技術・技能でつくられたもので、その技術や技能とつくりあげるものが世の中にとって役立つものをつくり上げていくものづくりです。今月は、その“ものづくり”とは何か?について少し考えてみたいと思います。

 

 さて、“ものづくり”とは、1990年代後半から企業やマスメディアの間で急速に使われるようになった言葉で、生産や製造を意味する言葉として盛んに使われるようになったのは最近のことのようです。

“ものづくり”は、日本の製造業とその精神性や歴史感を表しており、現在の日本の製造業の繁栄は、日本の伝統文化、固有文化に源を発するという大和言葉となっています。 製造業やそこで使われる技術、人々のことを指しています。単純作業での製造ではなく特に職人などの手による高度な製造の場合に用いられることが多くあります。

また、似たような言葉に生産技術製造技術という言葉もありますが、これらは明治期に西洋のIndustrial Engineering(IE)を訳した言葉であり、西洋文明から入ってきた科学的イメージを強く感じさせる言葉であり、優れたものは海外からという雰囲気がこの言葉にはあります。

一方“ものづくり”は、日本における製造業の歴史性を強調する意図があり、 日本の製造業は海外から入ってきた技術だけで成り立っているのではなく、日本の伝統技術の延長上に現代の製造業があるという認識で使われるのが、“ものづくり”という言葉となっています。(記:Wikipediaより抜粋)

 

 日本の“ものづくり”を代表する言葉に、江戸時代から在る機械的な仕掛けとして知られている“からくり”や戦後のものづくり改善を世界的に有名にしたTPS(トヨタ生産システム)・かんばん・カイゼン・見える化などがあります。

“からくり”の語源は、「糸を引っ張って動かす」という意味の「からくる」ということですが、“からくり”は日本における古い時代の機械的仕組みのことで、17世紀戦国時代から見受けられ、茶運び人形やからくり玩具や高山祭り・犬山祭りの山車からくりなど日本で、先人の知恵が活かされ守られてきたものづくりです。 

今後、ものづくり改善・TPS・かんばん・見える化そして、IE・生産技術・製造技術等については、ゆっくりとお話させて頂こうと思っています。

18.05.25

■”ものづくり哲学”

 “ものづくり”は、人を惹き付け、素晴らしい製品・ものを生み出し続けていくものです。そして、その“ものづくり”のコアとなっているのが”ものづくり哲学”であるとことは間違いのないものと思います。

 “ものづくり”を高めていくことは、 「強い現場・強い工場」をつくり上げていくことになりますが、工場ではものをつくる技術-生産技術で、「優れた品質の製品を、安く、早く、繰返しつくる技術」が重要で、「こんなものがあったらいいな」と思い描いたものを実際に形にすることになっていきます。そして、それらのものがたくさんの人々の生活を変え、人生を豊かにし、笑顔を作っていく、社会に貢献することができる事業活動となっていきます。

 

 “ものづくり”に愛情をもって、“ものづくり哲学”を持っておられる有名な企業・先人には、パナソニックの創業者:松下幸之助氏とアップルの創業者:スティーブ・ジョブズ氏、オムロンの創業者:立石一真氏等が居られますが、立石一真氏のSINIC理論や企業理念の公器性については以前にも紹介させていただきました。

そこで、松下幸之助氏とスティーブ・ジョブズ氏の“ものづくり哲学”について少し紹介をさせていただきます。

 松下幸之助氏は、「事業経営は、人間生活に必要な物資を生産提供する聖なる仕事」であって、「産業人の使命は、水道の水のごとく物資を豊富にかつ廉価に生産提供することで、この世から貧乏を克服すること」であり、「松下電器の真の使命もまたそこにある」 と考えるようになり、この理念は「水道哲学」として広く知られています。

また、スティーブ・ジョブズ氏は、ものづくりにおいてフォーカスすべきなのは「どのような”体験”を創るか」ということ。その中心には必ず”人”がいる。ものづくりの対象は製品でも技術でもなく”人”そのもの。その人の日々の生活をどのようにして変えていくのかというストーリーを彼らは創っています。

 

 “ものづくり”においては、“ものづくり哲学”を持って、人を育て、役立つものを創出し、社会に貢献して、”ものがたり”を創ることになっていくものです。ものづくりを“ものづくり”から“もの創り”へと昇華させていくことが大切なことではないでしょうか。

“ものづくり哲学”を実践し、“ものづくり”、“もの創り”によって以下の様な大切なもの=価値が生まれ、育んで頂きたいと思います。

◎“ものづくり”=“もの創り”で生れ、育まれる大切なもの

  ・役立つものをつくり、社会への貢献ができる

  ・ものづくりは人を育てるのである
  ・モノの価値意識が育つ
  ・人間の生活、生き方を育てる
  ・プロセスの喜び、楽しさを育てる
  ・モノを通じた人間交流ができる
  ・価値を体験できる
  ・創意工夫、創作を発揮できる
  ・基本的技能を学習できる

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