
コラム”Ecoものづくり情報”
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■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
〒602-8148 京都府京都市上京区丸太町通堀川西入西丸太町185番地
京都二条ハイツ703
TEL 075-756-3353
携帯 080-3032-7213
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HP http://www.ecomouda.com
コラム”Ecoものづくり情報”
19.10.10
■ 標準作業の3要素
標準作業をつくり、標準・基準・手順・マニュアルを正しく使って、価値ある仕事、改善を進めていただきたい
ものです。標準作業は、効率よく生産性を高めるための条件を考慮して、人と機械を最も有効に組み合わせるものですが、繰り返し作業で、人の動きを中心としたものですから、標準作業をつくるときには、人の動きを中心にして考えて作成することが大切です。
IEの手法にて標準作業をつくるには、標準作業を構成する3要素があり、手順に従って進めて頂くことが必要です。では、その3要素を紹介をさせていただきます。
◎標準作業の3要素
1.「タクトタイム」
タクトタイムは、顧客から要求された品物を1つ造るのに必要となる時間のことを言います。
製品を1個作るのに何分何秒で作らなければならないかという時間で、稼働時間(単位)を必要生産数で
割って決まります。
タクトタイムが決まると、1サイクルの時間で仕事ができる一人当たりの作業量を決めていきます。
2.「作業順序」
作業順序は、作業者が一番効率的に良品の生産ができる作業の順序を言います。
作業者がモノを加工する時に、材料から製品へと加工度を
上げていく過程で、モノを運び機械に取り付け外したりして、
時間の流れと共に変化していく作業の順序のことを言います。
この作業順序が明確に決まっていないと、製品ができる
バラツキが発生してしまう要因になります。
また欠品や品質不具合に直結しますし、機械の破損などでも
生産の流れを止めてしまうことにもなります。
作業順序を決めるには、「工程別能力表」で各工程の作業
能力を測定し、「標準作業組合せ票(表)」にて、作業の組合
せを決めていきます。
3.「標準手持ち」
標準手持ちは、作業順序にした従い作業をしていくときに、
繰り返し同じ手順・作業ができるように工程内に持つ最小限
の仕掛品を言います。作業上、同じ手順で作業が行えるよう
に、最低限必要な工程内の仕掛品の個数を指します。

19.10.25
■ 標準作業の改善ステップ

標準作業は、前回・前々回に紹介しました通り、人を中心にして、標準作業の3要素(タクトタイム・作業順序・標準手持ち)を活用して、効率よく作業ができるようにするものです。
標準作業は、今考えられるBetterな作業方式、手順で、標準・基準となる作業ですから、目で見る管理のツールとしても活用をされています。そして、今行っている作業が標準・基準から外れていれば、何か問題・課題が在ることになりますので、問題・課題が解決されるまで改善を行なうことが重要なことです。
また、考え方が変わり、新たな姿への追求に向けて標準作業の見直しを行なうことが必要になっていきますので、設定目標への必達まで改善をし続けることがとても大切なことです。
では、改善をし続けるための標準作業の改善ステップについて紹介させて頂きます。
◎標準作業の改善ステップ
①改善ニーズの明確化(目標設定)
②現状作業をよく観測する
a: 工程別能力表
b: 標準作業組合せ票
c: 標準作業票
③繰り返し作業ができるよう作業を整理し、訓練する
④問題・ムダを発見し原因を追究し、改善を進める
1)工数低減
⑴ 現状の把握
⑵ 改善の方向付け、改善
⑶ 新しい標準作業
2)生産能力の増強
⑴ ネック工程、ネック設備を探す ・・・工程別能力表
⑵ 人がネックかを見極める ・・・表準作業組合せ票
⑶ 人と機械の仕事の組み合わせを見直す
⑷ 改善目標(工数)へ改善する
3)品質の維持
4)安全の維持
5)作業改善と設備改善
⑤新しい標準作業をつくる ・・・表準作業表
⑥このサイクルを繰り返す