コラム”Ecoものづくり情報”
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■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
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コラム”Ecoものづくり情報”
20.06.10
■ 省エネ取組”ビジョンづくり”
前月、省エネ革新活動のSTEP(1)は、省エネ取組への想いを高め、『志』・変革への想いを強く持つこと、 “革新への想い”が如何に大切なことなのかと紹介をさせていただきました。そして、『志』 =あるべき姿(目標)への想いを見える形にしたものが、“ビジョン”となりますので、今回は、“あるべき姿”を想い、「やりたいこと・やるべきこと」を明確にする、省エネ革新への想い=”ビジョンづくり“について説明をさせていただきます。
“ビジョン”は、「将来のあるべき姿を描いたもの。将来の見通し、未来図、未来像。」(大辞林)とされています。
“ビジョン”は、“あるべき姿(目標)への想い”を示したものですから、 “あるべき姿“は自ら・チームで考え、全員が共有することが最も大切なことです。”あるべき姿”は、そう簡単には実現できるものでは無いのですから、“あるべき姿”をいつかは実現したいと強く想い、描き出すことが重要です。
“ビジョン”が描ければ、“ビジョン”を実現すべく、長期(10年以上先)目標として具体的な戦略計画に落とし込んでいきます。更に長期計画が出来れば、中期計画(3~5年以上先)、短期計画(1年程度)へと、ビジョンの実現に向けてより具体的なテーマへと詳細実行計画づくりへと進めて行くことになります。
また、“ビジョンづくり”には
以下の5つの要素を含むことが必要となります。
◎“ビジョンづくり”の5つの要素は
1.自らの使命が明確になること
・・・何のために行うか目的、使命を示す
2.決断力を高める力になること
・・・価値観を共有、向かうべき道を示す
3.ワクワクした感動があること
・・・未来の夢、ワクワク感を与える
4.いつまでも続きけられること
・・・理に適っているものは継続できる
5.感動を与えられること
・・・レベル/先進性/行動等心打たれ響く
20.06.25
■ 省エネ革新活動のSTEP(2)
省エネ革新活動を進めるにあたって、先ず革新/改善への想いを高め、『志』・変革への想いを強く持つことが最も重要です。そして、“想い”『志』を見える形にした“あるべき姿・夢・ビジョン”ができ、目標が定まり、皆さんが「やりたいこと・やるべきこと」を明確にできれば、次なる第2段階のSTEPへ進めていきます。
省エネ革新活動の第2STEPは、エネルギー・生産現場の省エネ実態を掴み、「現状の把握・課題抽出」を行うことです。「現状把握」を正しく行うことはとても大切で、「現状把握が正しくできなければ、課題の解決は出来ない。」と、私は確信しています。「現状把握」は、私が良くお伝えしている『診える化』①見えないものを診る、を行うことです。エネルギー・生産現場の管理、運用方針を知って、現場でその運用実態を確認し、記録を通して、エネルギーの管理状況を正しく把握します。
また「現場を観る」ことは、エネルギー資源の活用・運用・ムダとなる真の現場の姿を正しく知ることです。現場には様々なエネルギー(データ)の揺らぎが在ります。現場にあるエネルギー損失ロスやデータ(異常、傾向、揺らぎ)からQCDESHの変化、4M+Eの変動に気付くことで、課題解決へのヒントを得ることができるようになります。
そして「課題の抽出」は、省エネ取組のあるべき姿・ビジョンへ向けて取組むために、あるべき姿、目標とのギャップを知り、課題を正しく認識することで、『診える化』②あるべき姿とのギャップを診る、を行うことになります。そして、課題の認識が正しくできれば、課題の重要度、期待効果、重要テーマ、モデル取組の選定等のリストアップを行い、課題解決へ向けての取組準備を進めていきます。
現場観察・現場の診断においては、エネルギー診断(省エネ診断)を専門家に委ねることも有効な手法の一つですが、出来れば職場・現場の皆さんが、自ら現場の課題を広く、深く診て、現場の課題を再認識されることを進めていただければ、更に現場は良くなっていくものと願っています。
■エネルギーの管理状況
・管理体制
・運転管理
・計測、記録
・保守、管理
・見える化
・管理サイクル(PDCA)
■現場を観る
・電気、熱、空気、圧力、水
・損失ロス(ロス区分)
・傾向(予兆)、継続性
・異常、揺らぎ
・Q、C、D、E、S、H
・4M+E変動