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コラム”Ecoものづくり情報”

17.08.10

■4M+Eを『最適化』する

 「品質」を高めて、「良品」をつくるには、ものづくり現場の4M+Eが良い状態・状況となって、理に適ったものづくりを進めていくことが基本です。工程に必要な条件=良品条件を明確にし、ものづくりを進めていくことで、4M+Eを『最適化』していくことです。

ものづくりの生産に関わる因子の4M+Eは、常に変化をしています。しかし、その4M+Eの変化は、見え難いもので、意識しなければ感じることができないものですが、その変化や揺らぎが、ものづくり「品質」に大きく影響をしています。ですから、その4M+Eの状態・状況と変化を知って、変化する要因・因子から良い状況・状態で、揺らぎを少なくする条件を見付けて、良い状態・状況にすることが出来れば、品質は必ず良くなっていきます。

 品質を良くしていくことは、実は4M+Eの状態・状況を良くしていくことで、『最適化』していくことです。

 4M+Eを『最適化』するとは、4M+Eの要素・要因がトレードオフとならない様に、全ての要素・要因が改善されて良くなるようになることです。4M+Eが良くなって行けば、品質は必ず良くなって、「良品」ができ上がっていくことになり、「品質」は高まっていきます。

◎4M+E

 ・Man       人  ・・・作業者、新人・熟練者、管理監督者

 ・Machine    設備 ・・・自動機、冶具、装置、工具

 ・Material    材料 ・・・主材料、部品、補材

 ・Method     工法 ・・・作業標準、工程、新工法

 ・Environment  環境 ・・・作業環境、温湿度、天候

17.08.25

■不良は流さない

  「不良は流さない」とは、不良品がでれば、生産=ラインを止めて直ぐに改善をすることで、ものづくりの品質取組の基本です。不良を流すことは、後工程にても不良品をつくり続けていくことになり、後工程の全てに「価値の無い、無駄な仕事」をさせてしまうことになります。

 不良を出した責任は、不良を出した工程・作業に在ります。不良が出れば直ぐに生産・ラインを止める=1ヶ止めを行い、不良を出した因子・要因・原因を探って、その因子・要因を減らすことや、因子・要因を無くす改善を進める必要があります。

 品質を高めていくには、不良・異常が出た時の対応が最も大切です。不具合・異常が起こる因子・要因を知って、正しく速い改善サイクル(PDCA)を回していくことで、品質は必ず高まっていきます。

不良・異常が発生した時に、不良・異常となる因子・要因の影響が最も大きく出た時で、その不具合や異常が発生した時と良い時・無い時の4M+Eの違いを知ることから、不良・異常となる因子・要因を見付けることができる品質改善最大のチャンスと言うことです。

 トヨタものづくり思想の中では、「不良が出れば作業者はラインを止める権利が在り、良品をつくり込む義務が在る」とされていて、不具合・異常があればラインを直ぐに止める「不良止めライン」が運用されています。

1ヶ止めラインは、1個の不具合・異常が発生すれば、直ちに生産・ラインを止めて対応するクイックアクションを行い、不具合・異常の因子・要因を探り、不具合・異常の因子・要因を知って、品質改善を進めていくものです。 

◎1ヶ止めライン、不良止めラインとは 

 ① 見える化、目で見る管理を行う。

 ② 不具合・異常が出れば生産・ラインを止める 。

 ③ 5ゲン主義で、不具合・異常の要因を探る(推定、仮説)。

 ④ 不具合要因の対応を考え、対応策・改善を実施する。

 ⑤ 対応策・改善の効果を検証し、

         不具合・異常要因を確定する。

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