コラム”Ecoものづくり情報”
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■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
〒602-8148 京都府京都市上京区丸太町通堀川西入西丸太町185番地
京都二条ハイツ703
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コラム”Ecoものづくり情報”
17.03.10
■「品質改善」とは
先月、「工場、ものづくり現場の『品質』は、「仕事の質」、「人の質」 です。」とお伝えしました。
「仕事の質」、「人の質」は、正しく進めれば高まっていき、「商品の質」も高まっていきます。
その「商品の質」を高めていくために、ものづくりの質を高めていくことを一般的に「品質改善」と呼んでいます。
ものつくりは、まず1個良いものをつくることです。その1個の本当に良いものをつくることは、大変難しいことです。
良いものとは、「顧客に喜んでいただくことができるもの、価値を提供しているもの、正しいもの」のことです。
本当に良いもの(商品)は、多くの方々に有意義なものとして、提供し続けるものづくりが必要とされています。
良いものをつくり続けていくことは大変難しいことで、その良いもの、良いものづくりを続けられるようにしていくことが、本当の「品質改善」と考えていただきたいと思います。
ものづくりの現場は、実は不安定なもので、現場で起こっている4M+Eの変化やゆらぎを私達は知らない、解らないから、品質にゆらぎが在って、品質問題や品質課題を抱えています。
ですから「品質改善」は、安定した、安心できるものづくりを進めていくことが必要となります。
「品質改善のPDCAサイクル」を正しく速く回して、顧客に喜んでいただく、本当の品質向上に繋げていただきたいと願います。
◎品質改善のPDCAサイクル
P:・問題、課題、目標の明確化
・QC手法の活用、改善プラン策定
D:・不良をつくらない、流さない仕掛けづくり
・不具合因子要因の改善
C:・やり易い、働き易い現場、現実、現物
・改善効果、成果の確認検証
A:・成果の展開、標準化
・改善へのチャレンジ、診える化
17.03.25
■品質改善の王道
品質問題を速く解決するための一般的な手法には、結果系のアプロ―チと原因系のアプローチが在ります。
結果系のアプローチは、品質特性のデータから不良の傾向を探る方法で、データの分析から原因を追究するアプローチです。しかし、データ分析はあくまで「起こっていた要因」となりますので、過去の経験や技術ノウハウの結果から得た管理指標をもとにしたデータから問題の要因を探っていきます。
そして、原因系のアプローチは、原因候補を洗い出して、絞り込んで、原因を追究していくアプローチです。
原因、要因を探る手法で良く用いられるのは、特性要因図(フィッシュボーン)が良く知られていて、問題要因の追究は現場観察をして手掛かりを探っていきます。
ものづくり現場の不良、問題がある場合の基本的な対処法は、「問題解決型QCストーリー」です。
問題解決型QC(Quality Control)ストーリーは、要因解析のアプローチ方法とプロジェクト体制の構築により改善ストーリーを強化した取組です。品質改善を成功させるためには、データ分析や要因解析を細分化して、体系的に取り組むことがとっても重要なことです。
「問題」とは、目標と現実のギャップのことで、品質問題を認識するだけではダメで、問題意識を高く持たなければなりません。不良があると知っているだけではダメで、不良を改善しよう、目標に近づけようという品質改善への意欲、やる気(=問題意識)が最も重要なことです。つまり、品質問題を解決する(目標に近づける)ための強い意志で、問題解決型QCストーリーの手法を活用していくことが「品質改善の王道」と言うことになります。
私がお伝えしている『診える化』のアプローチは、結果系(データ分析)と原因系(要因抽出)のアプローチを共に進めていきます。真の「品質改善の王道」とは、結果系(データ分析)と原因系(要因抽出)のアプローチを共に進める、『診える化』アプローチを進めることと確信しています。