コラム”Ecoものづくり情報”

17.12.10

■品質データの『診える化』

 皆さんは、品質データを『診える化』するとは、どのようなことと思って居られるでしょうか?

品質改善を進めるには、良品数、不良数、歩留り、不良率等の品質データを取って、その品質データを「見える化」することが大切と言われています。

 一般的な品質管理データとしては、日々の生産・品質状況の生産数・個別不良数・トータル不良率(不良数/生産数)・歩留り(良品数/生産数)等が取得されています。その品質データの「見える化」は、下図の様に日々、月次の品質状況を品質管理データとして掲示されているところが多く在ります。

 品質データは、図⑴の月次不良グラフや図⑵の月次不良分析グラフおよび図⑶の月次歩留りグラフ、図⑷の月次不良率グラフ等の品質データの「見える化」から、品質改善・歩留り改善・不良低減が行なわれています。

品質データの「見える化」、「品質異常が何時あって、どの不良の品質改善が必要なことか」が分って来るのですが、この品質データの「見える化」からは、不良の本質要因・真因を感じることはほとんどできません。

よって、品質改善を素早く行うためには、品質データの『診える化』を行うことが大変有効になってきます。

 

 品質データの『診える化』とは、品質の「あるでき姿」を求めて、品質に悪影響を与えている様々な要因の中で、本質要因・真因を探るために、「何が、何時、どのように変化しているか?」を教えてくれるようにすることです。

17.12.25

■『診える化』改善STEP

 前回、品質データの『診える化』するとは、品質の「あるべき姿」を求めて、品質に悪影響を与えている様々な要因の中で、本質要因・真因を探るために、「何が、何時、どのように変化しているか?」を教えてくれるようにすることです。とお伝えしました。その具体的な品質データの『診える化』の進め方について、今回は「月次不良率グラフ(前回の図⑷)」例から説明をさせていただきます。

 

 先ず基本となる重要なことは、不良が多く出た時=品質異常時には、現場に直ぐに行くことです。

いわゆる異常警報=ラインSTOP=止めるラインの運用を着実に行うことで、異常が在るときは4M+Eの大きな変化が必ず在ったのですから、異常要因を見付け易い時で、3現主義で観て、本質要因・真因を探っていくことが、不良を改善する絶好のチャンスです。このことは、2017年9月コラムの『5ゲン主義』で改善するでもお伝えをしています。

 

 次のSTEPは、次なる大きな揺らぎ、大きな不良発生に着目して、その発生要因=本質要因を探っていきます。突発異常では無い大きな揺らぎは、実は我々が気が付かない中で、何度となく起こっているものです。大きな揺らぎの不良発生要因の変化は何度か起こっているのですが、我々は気付くことが出来ないのです。ですから、4M+Eの変化の共通要因を繋いで考えて(仮説を立てて)行くことで、共通要因=真因が診えてくるのです。すなわち数週間の中で何度か起こっている不具合の本質要因を見付け、本質対策ができれば改善が進み、次の大きな揺らぎ=大きな不良が見えてくるようになってきます。

そのようにして次に見えてくる大きな揺らぎを繋いで診て、4M+Eの共通する変化点を探って行って、真因が診えてくるようになり、改善がどんどんと進んでいきます。そして品質に影響する要因(不良要因)を見付けて本質改善が10回程度できれば、不良率は間違いなく格段と下がっていきます。

不良率を下げるポイントは、良くない要因=真因を見付けて、本質対策を10個程は行うことです