コラム”Ecoものづくり情報”
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■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
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コラム”Ecoものづくり情報”
17.02.10
■『品質』とは
“工場のものづくり”を高めていくことは、 「強い現場・強い工場」をつくり上げていくことです。
”ものづくり“の中で重要な要素は、Q(品質)・C(コスト、生産性)・D(納期)・E(環境)・S(安全安心)・H(健康、健全)です。今月から、その中で品質(Q)と生産性(C)についてお話をさせていただきたいと思います。
工場や”ものづくり“現場では、”ものづくり“の基本思想となる「品質第一」と「安全第一」が唱えられています。
工場や”ものづくり“現場は、マズローの欲求5段階の生理的(基本的)欲求が満たされて、次なる「安全の欲求」が叶えられる「安全第一」が最も大切です。工場や”ものづくり“の働く現場が、安全安心できるように、ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)の通り、大きなケガや事故は勿論起こらない様に、軽微な事故・軽微なケガを無くし、更にヒヤリハットする事象を減らしていくことが「安全第一」の取組みです。
さて今回の本題、『品質』です。
先ず、皆さんが考えて居られる『品質』とは何ですか?
多くの方は、手にする商品・製品の「品物の質」で、その「品物の質」が良いこと、商品・製品を満足することが、「品質が良い」と捉えられていると思います。また、工場、“ものづくり”現場でも多くの方は、『品質』は「品物の質」と捉えて、製品にクレームがない様に、顧客に喜んでいただける様に、設計・製造・出荷の“ものづくり”を進めて居られます。
私が捉える工場、ものづくり現場の『品質』は、
・「仕事の質」、「人の質」 です。
「商品の質」はあくまで結果で在って、本当に大切なことは、その商品をつくる工程・作業に携わる「人の質」と「仕事の質」が良くて、高まっていくことが重要です。
「良い人」がつくった商品・製品は、「良いもの」ができるからです。
「良くない気持ちを持った人」がつくったものは、本当に良い商品は出来ることが在りません。また、“工場のものづくり”現場がその要素要因となる4M+Eが、悪い状況・悪い状態になっていれば、良いものはつくり上げることはできません。
「良い商品、製品」をつくるには、「人の質」を先ず高めることが大切です。
そして、“工場のものづくり”現場が、「良い状況・良い状態」になっていることが大切で、更に、顧客が喜んでもらえるように、「顧客満足・顧客第一」にして、顧客に質の高い「価値を提供」していくことが、「仕事の質」を高めていくことになります。
17.02.25
■”工場ものづくり”品質レベル
「品質」=「人の質」、「仕事の質」を高めていくことで、 “工場ものづくり”の品質レベルは必ず高まっていきます。
日本の工場によって“ものづくり”のレベルには、高い品質レベルの工場や低い品質レベルの工場が在ります。
その品質レベルを4段階に表わすと以下の通りになります。
“工場ものづくり品質レベル”
・レベル4:優秀な 品質レベルの工場 ・・・国内で 数% 、効率よく良品をつくり続ける工場
・レベル3:高い 品質レベルの工場 ・・・ 〃 10%未満、良品をつくり続ける工場
・レベル2:一般的な品質レベルの工場 ・・・ 〃 80%程度、良品がつくれる工場
・レベル1:低い 品質レベルの工場 ・・・ 〃 10%程度、ものがつくれる工場
現在、あなたの工場の“ものづくり”は、どのレベルの工場になっていますか?
やはり、改善・改革が進み、働き易い職場となって、少しでもレベルアップをして頂き、“工場ものづくり品質”を高めていただきたいと願います。そのヒントになる「品質改善・品質革新」の捉え方や進め方を次月から紹介をさせていただきたいと思います。