コラム”Ecoものづくり情報”
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■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
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コラム”Ecoものづくり情報”
18.10.10
■ IE、木を切る
この8月からIE改善・IEの歴史について紹介をさせて頂きましたが、専門用語も在って少し硬い内容ではなかったでしょうか?。 ここで、もう少し身近な内容の事例を通して、IEとIE改善について紹介をしたいと思います。
その事例は「木を切る」です。
◎ 木を切る
これから、「あなたが木こりとなって、数人の木こり仲間と共に山の木を切ることになりました。」としたら、さて、
あなたはどのようにして木を切って行きますか? 今日一日で、どれだけの木が切れるようになるでしょうか?・・・
そのように考えた時に、実はIE・IE改善が何かが見えてくるように思います。
あなたが仲間と「木を切る」には、以下の様なことを考えて進められるでしょう。
①先ず、どのような「木」を切るか、その木はどの様な木か。 ・・・木は太い、細い、硬そうか等を知る。
②そして、木を切る「道具」は何にするか。 ・・・斧、鋸、チェーンソー にするかを決める。
③また、ともに木を切る「人」・メンバーは。 ・・・若手、熟年者、新人、ベテランかを確かめる。
④さて、木の「切り方」はどのようにしますか。 ・・・切り方、やり方を決めて、指導教育、育成を行なう。
⑤そこで、周りの「条件」はどのようになっているか。 ・・・山、平地、足場、気候(雨、天気)、季節(春夏秋冬)は
どうかを知る。
など、木を切る準備を行なった上で、木を切って行くことになると思います。
私達は、できるだけ多くの木を、要領よく、効果的に
木を切りたいと思い、出来るかぎりの工夫を行なって
作業(仕事)を進めて行くでしょう。
実は、そのことを工学的手法にて進めて行くことが
IE手法で、良くしていく改善を進めていくことがIE改善
です。
IEとは、その材料・設備・人・工法・環境=4M+E
の中で、作業を速く、安く、良いものにするために、
「標順作業と標準時間」を決めて、指導・教育を行い、
楽に、仕事ができるようにすることなのです。
18.10.25
■ 改善は無限
IEとは、「仕事を速く、安く、良いものにするために、仕事が楽にできるようにすることです。」とお伝えしましたが、「仕事を速く、安く、良いものに、楽にすること」への改善には限界が在るのでしょうか。
答えは、「改善は無限」と言うことです。
「仕事を速く、安く、良いものに、楽にすること」に、完全なことは無いと言うことです。
なぜなら、人が造ったもの、人がやることには、絶対的な完全には成り得ないものだからです。
人が見て、考えているものは、与えられた条件や環境の中で考えているからですが、実は見えていない、考えられない、知らない環境や自然は、無限に在るからです。
では、「改善は無限」に在ることとは、どのようなことでしょうか。
皆さんの現場・職場を良く見て、考える=良く観てみると、現場・職場には様々な問題や課題が潜在していて、見ようと探って行けば必ず問題・課題を見付けることができます。私が良くお伝えしている『診える化』です。
「改善を意識している人には、ムダ・むだ・無駄は、無限にある」ことになります。
そのムダ・むだ・無駄は、
・ムダは、作業上必要でないもの ・・・手待ち、捜す、二度手間、取りに歩く など
・むだは、作業そのもののむだ、今の作業条件ではやらなければならないもの ・・・原点復帰操作、バリ取り など
・無駄は、設備の無駄 ・・・機械の空送り空戻り、必要以上の能力 などです。
改善は 数十分単位の改善や分単位の改善から、
秒単位の改善、秒単位以下の改善と良く観て行けば、
必ずムダ・むだ・無駄を見付けることができるように
なります。
ムダ・むだ・無駄を見付けるのは、改善を意識するか、
意識しないかの違いだけなのです。
改善を見付けたいと意識する人には、改善を見付ける
手法としての、IEを活用をされることがとても重要なこと
になってきます。
日々のIE改善を進めて行かれ、皆さんの現場・職場が
「健康で健全な職場」に着々と良くなって行くことを
願っています。