コラム”Ecoものづくり情報”
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■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
〒602-8148 京都府京都市上京区丸太町通堀川西入西丸太町185番地
京都二条ハイツ703
TEL 075-756-3353
携帯 080-3032-7213
Email ecomouda@ab.auone-net.jp
HP http://www.ecomouda.com
コラム”Ecoものづくり情報”
19. 9.10
■ 改善フェーズ毎の重点追加
「理に適った」生産のしくみを着々と進めて頂くことは、生産革新にはとても重要なことです。
前月、リードタイム改善手法の「リードタイムを決める、守る、改善する」手順とポイントを紹介しました。今回はさらに改善を深め、拡げて頂くために、改善フェーズに沿った重要取組追加の手順について紹介をさせて頂きます。
生産のしくみづくりには、理に適った手順を進めることが、無理なく、速く、しくみづくりを進めていただくことができ、各フェーズ毎でのものづくり改善を着々と進めて頂くことが、やはりとても重要なことです。
改善フェーズでの取組は、
第1フェーズとして、「速い流れの追求」を行います
第2フェーズでは、「速い流れの追求」を高め、「品質第一の追求」と「収益性の追求」を進めます
第3フェーズでは、「速い流れの追求」を深め、「品質題一の追求」と「収益性の追求」を高め、「柔軟性の追求」
を進めます。生産革新の完成に向けて、第1フェーズ~第3フェーズの全取組の深さと拡がりを持たせた第4
フェーズの達成となります。
◎改善フェーズ毎の重点追加
1.速い流れの追求 ・・・仕掛在庫の低減/LT安定化
→さらに早い流れロットを小さく
→トータル在庫の削減
2.品質第一の追求 ・・・出荷検査合格率
→工程内品質保証
3.収益性の追求 ・・・工数削減
→トータル人員効率化
4.柔軟性の追求 ・・・負荷変動対応力への投資
IE改善の「理に適った」生産のしくみづくりの実現
に向け、改善のポイント、改善手順紹介資料を振り
返っていただき、是非とも「理に適った」ものづくり
革新を実現していただきたいと願います。
19. 9.25
■ 「標準作業」とは
IE改善取組の中では、「標準化・標準作業・標準時間」がよく使われることがあります。
“標準・標準化”については、2016年9月コラムにも紹介をしています。私がお伝えした「標準は、「“あるべき姿”の一般」を示すものとして捉えていただき、標準類・標準作業は早く・正しく仕事ができるようにしていくためにも、とても重要なものです。」でした。
一般的に「標準作業」は、人の動き、モノ、設備の最も効率の良い組合せを考え、良い品物を、より早く、安全に、ムダ無く造るための作業方法のことです。(記:カイゼン用語)
「標準のないところに改善なし!」とも言わるように、作業手順や時間、作業方法など、作業標準がなければ改善が進まないだけでなく、改善結果の判定をもできません。標準作業は、固定的なものではなく、改善されることが前提の標準作業なのです。標準作業が改定されるたびに改善がおこなわれたことを意味します。
標準・基準・手順・マニュアルを正しく速くできるようにして、次なる創意・工夫・創造の領域への仕事「改善・価値ある仕事」・標準作業へ向けて、改善を進めて頂きたいものです。
◎標準作業を進めるにあたって、
・標準作業の前提として、
①人の動きを中心としたもの
②繰り返し作業であること を前提にしています。
・標準作業の目的は、
①モノの造り方のルールの明確化
標準作業が存在することで、モノの造り方が人に
よって異なる等、作業方法や管理方法のバラツキ
によって生じうるムダを最小限にできます。
これは能率の向上に繋がります。
②改善のツールとしての活用
ムリ・ムダ・ムラを見つける、正常と異常を区別する
等、改善のツールとして活用することが出来ます。
標準作業は、何が問題なのかを判断して、
改善するための基準になります。