コラム”Ecoものづくり情報”
コラム”Ecoものづくり情報”
コラム”Ecoものづくり情報”
■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
〒602-8148 京都府京都市上京区丸太町通堀川西入西丸太町185番地
京都二条ハイツ703
TEL 075-756-3353
携帯 080-3032-7213
Email ecomouda@ab.auone-net.jp
HP http://www.ecomouda.com
コラム”Ecoものづくり情報”
19. 3.10
■ ムリ・ムダ・ムラ改善
“ものづくり”には、ムリ・ムダ・ムラが見付けられるように、常に改善を意識した改善マインドを身に付けて行くことが大切です。そして、ムリ・ムダ・ムリによる問題を見付けて、速く、有効な改善を進めていくことが重要です。
トヨタ生産方式では、「働きに結びつかない動きをムダと定義し、ムラが一番良くない。」とされています。
ムラ(ばらつき)は、状態・動作・作業等のばらつきによるものです。
そして、トヨタは徹底したムダ取りを行ってますが、「ムラがあるから、ムリをする。ムリをするから、ムダが出る」という因果関係を持っているとの見方をしています。
つまり、トヨタの基本的問題意識は、なぜムダが生じるのかという問題について、汎用的なレベルで「ムダな動き」がある。なぜなら「ムリな作業」をしているからだ。それは、「ムラのある指示」を出しているからだ。という「なぜなぜ分析」がなされているのです。
ムリ・ムダ・ムラ改善として、まず「ムダ」をあぶり出すために、「見える化」を行い、標準から著しくはずれた状況の問題が生じたときにすぐ検知できるようにする。そして、ムリな作業を改善し、ムラの在る作業を「標準化」していくことが、改善の手順(例)としています。
しかし私は、ムリ(無理)は過負荷となる状態・動作・作業であり、不自然な状態や行動・作業で「○○過ぎる」ことは、必ずムリ(無理)があって、ムリな状態・動作・作業は事故や苦情に繋がることから、最も早く解決をしなければならないと考えています。
ムリ・ムダ・ムラを見付ける改善マインドを持って、改善手法やIE知識を活かして、日々速く、改善が進められるようにすることがとても重要なことです。
◎ムリ・ムダ・ムラの改善(例)
1.「ムダな動き」の「見える化」をする。
↓
2.「ムリな作業」の作業改善、レイアウトを変える。
↓
3.「ムラのある指示」の「平準化」を行なう。
19. 3.25
■ IE改善の手順
“iものづくり”においては、ムリ・ムダ・ムラを発見できるように、改善を意識した改善マインドを持って、常に問題・課題を探って行くことがとても大切です。そして、ムリ・ムダ・ムリを速く、有効に改善を進めていくためには、
トヨタ流の改善手法や問題解決手法、業務改善手法などを知って改善に繋げて頂くことが大切です。
今回は、改善手法の中でも科学的アプローチとしての、IE改善の手順を紹介させていただきます。
IE改善の手順は、他の問題解決手法・手順の基本とも共通している内容ですが、現場の問題を見付け、計画に繋げる「通り診断法」や現場の要因を分析する「分析手法」、具体的な改善への分析を深めていく「方法改善」等が示されています。
「通り診断法」や「分析手法」、「方法技術・方法改善」については、これから学んでいただきたいところですが、
今回はIE改善手順と方法を知っていただき、改善への道を着々と進めていただくことを願っています。
◎IE改善の手順は
1.問題の創造と認識 ・・・ 問題点の気付き、診断
2.改善の目標設定 ・・・ 改善後のイメージ、
3.改善の活動計画 ・・・ 改善目標計画(いつまでに、何を、どの様にして、誰が、どこで)
4.現状分析・着眼 ・・・ 現状詳細分析、調査、測定
5.着想 ・・・ 改善方法技術、ECRS
6.具体案の作成・提案 ・・・ 詳細改善活動計画
7.新方法の実施 ・・・ 改善実行、完結、評価