コラム”Ecoものづくり情報”
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■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
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コラム”Ecoものづくり情報”
18.06.10
■改善と革新
“ものづくり”で大切な取組、活動は、改善活動と革新活動です。
改善活動は、現状では目標水準に達していない課題を解決することです。
革新活動は、現在の水準からさらに高い水準に、革新的に改善することです。
また、生産活動における改善を生産改善と呼び、革新を生産革新と言っています。
改善は、誤りや欠陥を是正し、より良い状態にすること、行為で、 日本の製造業で生まれた作業者が中心となって行う活動・戦略のことであると紹介がされています(ウィキペディアより抜粋)。
改善活動は、日本の多くの企業や工場にて行われている日々の改善活動で、QCサークル等自らで知恵を出して変えていくことも多く在ります。また、生産改善は一度行ったら終わりではなく次々と改善を行っていく持続性、継続性が重視された取組が進められています。
生産革新は、生産活動における様々なプロセスで改革を行い、生産性向上、品質管理・向上、在庫削減、不良品撲滅などの効果を得るための活動を言います(ウィキペディアより抜粋)。
生産革新のプロセスには、変化を変化として定量的に捉えようとする試み、全社最適で推進しようとした体制作り、トップダウンとボトムアップ活動の融合など必ず実行されるはずのもので、従って、“迅速な変化対応力”につながる生産革新は、最終的にはそのプロセスの仕組み化に行くと考えられます。
改善と革新の違いは、2015年4月コラムにも触れさせて頂きました、「『志』を持って」に共有する内容ですが、
改善は、日々の管理活動とともに、改善目標を達成するためにPDCAを回して行われています。
革新は、「あるべき姿」を持ちつつ、革新目標を持って今までには無い取組や違った視点でのプロジェクト活動等にて、大きな変革が求められる活動となります。
“ものづくり”においては、会社・工場の皆さんの日々の改善活動とともに、“あるべき姿”に近づける革新目標を持って進める革新活動とを両輪とした取組活動を行なうことがとても重要なことです。
18.06.25
■管理より改善する
工場の“ものづくり” にとって大切な取組は、改善活動と革新活動ですが、併せて、よく「管理を上手く行なうこと」とも言われています。
その管理とは、一般的に物事や一定の事務を管轄し取り仕切ること。組織体の目的活動を推進するには,人員,物品,資金,情報などの諸資源を調達し、それら資源を合理的に配分、活用するための諸制度 (組織,人事,財務,文書) を整備するとともに、目的活動に直接かかわる企画および評価機能の充実をはかることです(コトバンクより抜粋)。そして、「管理は、企業目的を効果的かつ能率的に達成し、活動を円滑にするために行われる諸活動で、目標と実績との差を管理余地として、改善し続けることにより差を生じさせない体力をつけ、さらにこれを統制 し維持してゆく、一連の積極的な行動形態である。」と言われています。
私は、「管理する」と言う言葉はあまり使わないようにしています。一般的に理解され、よく使われている「管理する」と言うことが好きではないからです。「管理する」ことを深めて行こうとすると、実は管理項目が沢山増えていくこととなって、その管理項目を「管理する」業務が増えて、結果的には仕事を増やすこととなってしまうからです。
私が良く言っている、「仕事とは、仕事を増やすことが、仕事ではなく、仕事を減らしていくこと(改善が進むこと)が仕事なのです」とは全く違ってしまっていることに気付いたからです。
「管理する」ことは、一般的には「統制する」ことに主眼が置かれている様に思います。
「統制する」とは、指揮にあたって、計画実に必要な戦力、物資、時間、場所を見積もり、配分し、作戦行動を監視することによって、指揮官の企図を達成するために部下の行動を合理性・能率の面から監督する、PDCA活動を言います。本来の「管理する」ことは、「改善すること」と「統制すること」が一体となった取組みなのです。
仕事の本質は、「管理項目を増やし、仕事を増やすのではなく、改善をすること、課題を解決し、仕事を減らしていくことが仕事で、目標を達成して、幸せになる取組み」なのです。
是非とも、「管理する」=「統制する」ことではなくて、「改善する」ことに主眼・ウエートを置いた取組、活動を進めていただくことを期待しています。