コラム”Ecoものづくり情報”
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■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
〒602-8148 京都府京都市上京区丸太町通堀川西入西丸太町185番地
京都二条ハイツ703
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コラム”Ecoものづくり情報”
18.09.10
■ IEの歴史
生産革新・ものづくり革新・工場改善を推進していただくには、IE手法を活用したIE改善がとても重要なことは前月お話させて頂きました。一般的にはあまり良く知られていないIE手法・IE改善ですが、工場・生産現場の改善活動の基本となるとても大切な考え方です。
では、どのようにして、なぜIE手法が生まれて、IE改善が進んできたのでしょうか?
今回は、そのIEが生まれ、IE手法として確立されてきたのかについて紹介をさせていただきます。
IEの歴史は古く、18世紀末ごろの産業革命期にイギリスで「採算性の高い製造システム」の研究が行われたことに始まりました。その後、19世紀後半に米国のF.W.テーラーによる時間研究とF.B.ギルブレスによる動作研究の功績が、IEの基礎を築き「基礎IE」として確立されました。現在においては行動科学、システム工学などのさまざまな要素を取り込み、作業測定(Work Measurement)と方法工学(Method Engineering)を2本柱とする多面的な経営管理技術として、「近代IE」へと発展してきています。
「基礎 IE 」は、生産現場を対象にした仕事の測定と改善の技術体系であり、歴史的に見て「基礎 IE 」は、第一線監督者によって開発された生産現場の知恵である点に大きな意義があり、生産性改善・現場改善に広く使われています。また、「近代 IE 」は、企業経営全体の効率化を目ざした科学的アプローチの体系となって事業革新や生産革新にも活用されています。
是非ともこれから引続き紹介します、IE手法・IE改善を知って頂き、ものづくり改善・工場改善に繋げて、働き易い職場、働き易い環境づくりに繋げて頂きたいと願っています。
18.09.25
■ IE改善を学ぶ
生産革新・ものづくり革新・工場改善にとって、IE手法を活用したIE改善はとても重要なものですが、「IE改善を学ぶ」ことによって、どのようなことが分かり、どのようなことが変わっていくのでしょうか。
私達の工場や生産現場では、様々な問題や課題が必ず存在しています。どんなに現場改善が進んでいて、優秀な会社・工場・現場・職場においても必ず問題・課題は存在しています。
問題・課題が無いと言われる現場・職場が在るとすれば、それは見る人にとって問題・課題の存在が見えていないだけなのです。志・ビジョン・チャレンジ目標を持って居られる工場・職場には、必ずチャレンジ目標達成に向けての課題が存在するのです。
「問題・課題の無い職場、現場は無いのです。」
そこで、ものづくりでの問題・課題を解決するために、IE改善手法による改善活動が重要になってきます。
では、改善を進めるにあたってどのようなことに留意して、IE改善を学ぶことが良いのでしょう。
「IE改善を学ぶ」にあたって大切なことは、
・生産性改善に対する 「哲学」を持つこと
・ムダを排除する 「能力」を高めること
・ムダを見付ける 「テクニック」を高めること
・問題を解決できる専門的な 固有「技術・スキル」を持つこと
・人に関わる理解を深め 「マネジメント」力を高めること
そして、「IE改善」で重要なことは、
改善に対する哲学、モーションマインド、改善手法、固有技術
人に関するヒューマン特性の理解と愛情 です。
「IE改善」は、
人を大切にして、問題・課題を解決し、ビジョン・チャレンジ目標を
達成する、貴重な改善手法となります。