コラム”Ecoものづくり情報”
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■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
〒602-8148 京都府京都市上京区丸太町通堀川西入西丸太町185番地
京都二条ハイツ703
TEL 075-756-3353
携帯 080-3032-7213
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HP http://www.ecomouda.com
コラム”Ecoものづくり情報”
16.07.10
■Simple(簡単・簡潔)
仕事を進める上で、最も重要な意識・進め方は、「シンプル・イズ・ベスト」です。
シンプルの重要性を感じたのは、やはり省エネ環境取組の事例から学ぶことになりました。
省エネ環境活動を始めた時に、電力や生産現場の状態を1分毎にセンシングしたデータをグラフ化した電力監視システムにて生産現場の電力使用量を見ていましたが、なかなか真の影響要因を見付けることができずに、改善活動は進みませんでした。多くのデータを分析・解析することに時間を要し、改善活動に時間を費やすことが出来ていなかったのです。そうすると当然のこととして、改善活動が進むことはありません。
仕事の本質とは、職場が良くなっていくために、改善を進めることです。データを見ることが本質の仕事ではないのです。
データは、本質の仕事へ繋げるためのヒントを与えてくれるものだと言うことです。
データの分析・解析に時間を要するのでは無く、仕事の本質が進められるように、5ゲン主義(現場・現物・現実・原理・原則)にて、改善への知恵・工夫を進めていくことが重要です。
データがシンプルに『診える化』されていて、データから何をしなければならないかを教えてもらえることで、直ぐに改善に繋がっていくことになるアクションへと行動し、現場課題の本質改善に繋がる知恵・工夫に時間を取って、速く現場がよくなうように進めていただきたいものです。「シンプル」で在れば、全ての仕事が必ず速いアクションになっていきます。
シンプル・イズ・ベストで
1.本当に大切なものが分かる。 (必要なものを、重要度、優先度を)
2.変化に速く気付く。 (必要なときに、 何がどのように)
3.速く、アクションに繋げ易くなる。(必要な行動を、素早い行動に)
4.成果が速く出て、次に繋げる。 (成果、成長、改善サイクルへ)
オムロン綾部工場の電力環境診える化システム“環境あんどん”は、
◎ リアルタイム表示し、異常を知らせてくれるシステム
◎ 難しくなく、生産現場の全ての人が使え、いつでも診れる
◎ 一元化・実データ、実数値で議論ができ、
現場で気付きと改善ネタを得るコミュニケーションツール
で、データには異常や変化が在るとき・無いときが必ず在って、
基準・規格・標準との差を知り、データを何かと何かを単純に
比較したときに、誰もが感じて、そこから気付きが得られ、
見ることを深めていく『診える化』してくれるシステムです。
16.07.25
■Slime(スリム・小さく)
ムダや余裕を減らしていくことを「スリム化」すると言います。
省エネ活動にてエネルギーを半減することができたのも、その「スリム化」ができたからです。
ものごとや仕事をスリムにすると言うことは、単に小さく、簡素に、効率にしていくことではなく、本当に価値の在る、大切にしなければならないものを残し、そのものの価値を活かしていくことです。
「スリム」にすることが、仕事を速くして、成果の高いOUTPUTに繋がっていくのです。
しかし、本当に必要なもの・大切なものを見ずに小さくすることで、本当は必要で大切なものまでも無くしてしまうことが無い様に充分に留意していただきたいと思います。
「スリム化」するには、
①本当に必要なものは何かを考え、知る。
②「見える化」と『診える化』を進める。
③不要でムダなものを「省く」=「やめる」・「減らす」・「変える」を行う。
④「揺らぎ」を少なくなるように改善を進める。
⑤やり易く、働き易く、価値が高まるように手順・仕組みにしていく。