
コラム”Ecoものづくり情報”
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■ 改善の4原則=ECRS
Ecomo
Ecology&Economy manufacture optimization supporter
"Ecoものづくりサポーター”
エコモ研究所 宇田英夫
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コラム”Ecoものづくり情報”
18.01.10
■「品質管理」と「品質改善」
一般的には「品質管理」とは、「ねらいの品質を安定的に実現していくための活動全体のこと」とされています。
「品質管理」は、「困っている品質問題を会社・工場・現場として解決するための活動」と言うことになります。
そして「品質管理」では、次の3つに注力して取組んでいくことが重要とされています。
・良い品質の製品やサービスの規格・基準を設定すること
・ばらつきの無い一定品質を保っている状態を維持管理すること
・ねらいの品質に対する問題を認識し課題解決のための活動を回し続けていること
一般的な「品質管理の体系」については、下図に紹をさせていただきます。
私は「品質改善・品質革新」活動にて、「品質管理」や「品質を管理する」と言う言葉はあまり使わないようにしています。それは、「管理する」という言葉があまり好きではないからです。
「管理する」ことを深く求めていくと、「管理する内容・管理項目」がたくさんでてきて、いっぱいある管理項目を「管理する」ことは、本当は出来なくなってくることに気が付くことになったからです。そして、「管理」をしていては、「革新」することは難しい、出来ないと思っています。「革新」は、新たな領域への挑戦を行わなければならないもので、現状を維持管理することでは無いのです。ですから、「品質管理」ではなく、「品質改善」を意識して使っています。
「管理」を捨てて、「管理しなくても良い様に」どのようにしていくことが必要か?を強く追い求めて、日々の行動を行っていくことが、「品質改善」から「品質革新」へと繋がっていくものと信じています。
そこで、皆様の「品質管理」活動から「品質改善」へ、そして「品質革新」へと進化し、会社・工場・現場が変革されていくことを強く願っています。

18.01.25
■「品質技能」と「品質技術」
前回、「品質管理」から「品質改善・品質革新」への意識変革を行なって、品質向上に取組んでいただきたいとお伝えしました。「品質改善・品質革新」活動を進め深めていただくには、品質への「技能」と「技術」を深め、高めていくことが必要になります。今回は、「技能」と「技術」について理解を深めていただき、品質に関わる「技能」と「技術」を高めていただきたいと思います。
「技能」は、 人間がもつ「技(わざ)に関する能力」であり、それを使って仕事などを行う行為を指しています。
「能力」は、直接見ることはできないもので、見ることができるものは作業を行なっている状況や作業の結果、完成品となります。「能力」は人に備わっていて、「技能」は経験によって培ったもので、人に宿っています。
そして、人以外には蓄積できないもので、「技能の伝承」ができなければ「技能」は消滅することになります。ですから、「技能の伝承」はとても重要なものとなります。
そして「技術」は、「技(わざ)を記録したり、伝えるように何かに置き換えられたもの」を指しています。時には数式であったり、図面であったり、文章で表し、記録することができるものです。ですから「技術」の流通速度は、「技能」と較べて格段の速さを持って伝わることができ、広めていくことができるものです。また、「技術」は残せて、蓄積することができていきます。
「品質改善・品質革新」を進めるための「技能」を「品質技能」とし、品質を高める「技術」を「品質技術」と言う呼び方をします。「品質技能」と「品質技術」は一般的には使われてはいなく、造語にはなりますが、ここでは品質に関わる大切な「能力」と「技術」として使わせていただきます。
私がお伝えしたいことは、先ず大切なこととして「品質技能」を深め、高めていただきたいのです。そしてその重要な「品質技能」を「技能の伝承」を行い、併せてその「技」を形式知化して「品質技術」にして、「技」を記録、置換し方法、手段にして、伝達、継承して、公の財産にして、「品質改善」と「品質革新」に繋げて頂きたいと思っているのです。
