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・シンプル・イズ・ベスト

・『5ゲン主義』で改善する

コラム”Ecoものづくり情報”

17.10.10

■本質要因、真因

 先月、『5ゲン主義』で改善する、「品質改善、革新に取組むときは『5ゲン主義』を実践し、事象対応や処置ではなく、本質要因、真因への対応を進める。」ことが重要とお伝えしました。

その本質要因、真因とは何か? についてもう少し説明をさせていただきます。

 

 本質要因、真因とは

本質は、そのものとして欠くことができない最も大事な根本の性質、要素で、本質要因は在るものがそのものであると言うために持たなければいけない基本の因子・要因をいいます。

真因は、本当の原因、真実の原因、真の要因を言います。(要因は、物事の成立に必要な因子で、主要な原因のこと。そのきっかけとなり得るすべての要素、因子です。)

 

 本質要因を木に例えると、木の幹と根です。幹と根は、根幹と言うことになります。

木の幹は、枝や葉や花、果実を付ける基になるものです。花や果実は木の様々な状態=要因の結果と言え、幹がその全ての結果の源となります。またその根は、普段は見ることはできませんが、その根が木の幹や枝の基礎となって大切なものです。幹や根が様々な結果の要因の源で、本質要因として捉えらます。

そして真因は、4M+E(Man、Machine、Material、Method、Environment)の様々な要因の中に必ず在ります。その真因は、4M+Eの要因に関連し合って影響しているものですが、普段その影響を感じること、知ることは難しいものです。

 

 本質要因、真因は、探しても大変見付けにくいもので、モノの見方を今までとは変えて、探っていかなければ本質要因、真因を見付けることは出来ません。ものづくりを進める中、本質要因、真因を知る、探るには、良く知られている「なぜ、なぜ」を繰り返すことやデータを『診える化』して、現場・現物・現実を良く観て、原理・原則で捉えて、『5ゲン主義』を深めることが大切です。

17.10.25

■「なぜ、なぜ分析」

 本質要因、真因を知る、探るには、良く知られている「なぜ、なぜ」を繰り返していくことが大切です。

「なぜ、なぜ」を繰り返していく、品質問題解決手法として「なぜ、なぜ分析」は、最も良く知られている手法です。 

 

 「なぜ、なぜ分析」は、ある不具合・問題が発生したときに、本来「あるべき姿」との差に着眼し、それが「なぜ」起きたのかを追求していく分析手法です。思いつきで考えるのではなく、「なぜ」、「なぜ」と段階を追って規則的に漏れ・落ちがないように要因を出して、発生した事象が「なぜ」起きたのかを1次要因に、その1次要因が「なぜ」起きたのかを2次要因として掴んで行きます。これを何度か繰り返して行くことで、真の原因(真因)を求めていく問題解決手法です。

 

 一般的に理解されている「なぜ、なぜ分析」、「なぜ」を2度、3度と繰り返すことと思われています。

トヨタ思想では、当初この方法を広めるにあたって「なぜ」を5回繰り返えすことが推奨され、『5回の「なぜ」を自問自答することによって、ものごとの因果関係と、その裏に潜む本当の原因を突きとめることができる。』とされ、別名「なぜ、なぜ5回」とも呼ばれています。

「なぜ、なぜ分析」は、真因に辿り着くための必要条件で、「なぜ」の3回までは現場の問題、5回で組織の問題に辿り着くと考えられています。

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